実家の片づけ

この記事は約5分で読めます。

8月ももうすぐ終わり。日中の日差しはまだまだ強いですが、日が沈むのも少しづつ早くなり、だんだん秋に近づいているんだなぁと思います。
今年の夏は何か思い出に残る出来事があなたをワクワクさせてくれましたか?

残してくれたもの

私の夏は毎年恒例の実家の草刈り!
空き家になってもう10年。この家の行く末がわが家の懸案事項。
リアルな「生前整理」として記録を残したいと思っていますが、今のところは
家を残して管理し続けるのにどれくらいの費用が必要か。そちらの記録だけが通帳に記録更新されております。
この家は夫の両親が残してくれたもの。田んぼ、畑(山と化している)、立派な物置を建てた空き地。
空き地は夫が元々親戚の財産整理の際に購入したもの。あとは両親が亡くなった後に相続したもの。
ありがたいです。晩年病院や介護ヘルパーさん、デイケア、ショートステイを利用させて頂き施設にもお世話になりました。母の様子が変だなと思ってから、最後父が亡くなるまでの約10年。治療や介護にかかる費用は両親の貯えで賄えました。介護はいつまで続くかわからないし、片道2時間の距離を毎週週末通う日々はなかなかメンタル的にも体力的にもハードでした。これにもし経済的負担までのしかかってきたとしたら、自分も壊れずにどこまで介護を続けられたか自信がありません。
介護と言っても、仕事を続けながら週末や、平日必要に応じて実家に通うというスタイルでしたので、毎日24時間接して介護されてる方との負担量は全然違うと思います。

そう。経済的に自身の終末期までの準備をして、いくらかの財産を次の代に残す。立派だしありがたい!それなのにこの残された家が「懸案事項」だなんてバチが当たります。
いやぁ~。だけどね‼夏の草抜き!太陽がギラギラする中で元気な雑草と格闘するのはなかなかの決意と体力が必要です。
別に太陽燦燦の昼間にしなくても、涼しい時にすれば良いではないかと思いの皆様。私の会社は夏休みはございません。(夏に連続休暇を取っても良いのですが・・・)
お盆のお参りに来て下さる日にちも地区で決まっていて 今年は8月14日日曜日。
なので土曜日に行って草刈り&家の掃除決まりました。
ありがたいと言う気持ちはどこへやら~。修行の様相。

夫も歳をとる

それに今までは、外周りの事は夫。家の中は私。そう役割分担が出来ていたんです。
それなのに・・・。
ただいま~と、実家に着いたら、大仕事開始。
するとなんと!!
掃除機、クーラー、網戸・・・。色んな物が故障していました。
まずは寝具を干しておこうと思って収納袋のビニールがパラパラと落ち始めてしまいました。
落ちるというより「降る」感じ。今年の暑さが原因なのか耐久年数を超えたのか、散々なスタートです。
片道2時間弱。車を運転したのは夫。外回りも夫。なのに今年は全然動きださない夫!!
壊れたクーラーをいつまでも見つめる。ほかの部屋のクーラーのリモコンの液晶が消えていて電池を買いにホームセンターに行くと言い始める。「要ります?それ、今』本当に怒り始めたら敬語になりますね 笑  日が暮れますよ~。
待っていられず動き出したのは私。鬼の様な草と、不格好に伸びてきた植木を剪定ハサミでバンバン切っていく!虎刈りと言われようとも時間がない!だらだらしていたら余計に暑い!
すると、私が切り落とした枝を拾い集め出す夫。え~、メイン仕事やらないの?!
こうやって年の差11歳夫婦は役目を世代交代するのでありました。
運転も私になるよね・・・。持つべきは若い妻。
来世は私は絶対に年下の夫と結婚する!決めました!

手からあふれるもの

こうしてお盆のお参りは、虎刈りにせよ鬱陶しい雑草とはお別れして、打ち水された玄関で
僧侶様をお迎えしお経をあげていただく事ができました。
そう。お気づきでしょうか。仏壇がこの空き家にあるのでございます。
色んな方から「あかんやろ!」と言うお言葉が飛んでくるのは承知の上で書いております。
ずっと、ずっとどうするのか、決定を一番望んでいるのは私ですから。
ありがたいという気持ちと手にあふれて持ちきれないものという両方の感情が沸き起こるが
残された実家なのです。
生前父は、私たちが大阪で家を購入する際「家やら買わんで良い、家ばっかり方々にあってどないすらぁ~」・・。和歌山弁を真似てみた。その時は、将来の事よりまず息子の勉強机を二つどこに置くのか問題が大きかったし、将来はどちらかを処分すれば良いし。と、深く考えなかったんですよね。
せめて大阪はマンションにすれば良かったと今は強く思います。当時夫にもそう提案しましたが却下され、地価が下がり続ける大阪の田舎に住んでいる次第です。
そもそも、勉強机は二つも必要だったか!!とか色々今なら考える。
父が言った「ふたつも家は必要ない」という言葉で、考えるチャンスはあったのにと思いますが、時すでに遅し。後悔より。残された時間を大切に出来る方法を探っていきたいと思います。

まとめ

家からは二時間弱。海も山もあります。果物も魚も美味しい!
お醤油発祥の地。歴史あるいい所です。時々訪れるには最高。
ですが住むには仕事がない。夫は退職して年金を頂いていますが、私がご機嫌さんで暮らすには自分で働いてお小遣いは稼ぎたい!それにコミュニティが和歌山にはない。これは大きな問題です。
二人で暮らす場所を大阪か和歌山か。はたまたバラバラに住むのか。
整理する、決める、動く。
実家の片づけは親が健在であるなしや状況によって変わってくると思いますが、時間をおけばおくほど厄介になるというのが私の感想です。
生前整理にはコーチング的要素も含まれてると言われますが、心も体も柔軟で行動に移せるうちに始めるのが自分の為であり、家族の為だと実感です。寄り添うと言っても自分の方にこうしたいという結論を持ちながら、日によって意見を変えていく相手に寄り添うのは至難の業です。
第三者を介入するのもいい方法ではないかと思っています。
両親は家を残し、処分しても、住んでもどちらを選択しても良いようにしてくれています。
決断して行動する!私たち夫婦へバトンは渡されました。
第三者の意見を聞いてみる。この方法で岩が少し動いたのではないかと思ったことがありましたので
次回続きます。

坂田真奈美

コメント

タイトルとURLをコピーしました